イマジネーションテクノロジーズが拡張したPowerVR SGXグラフィックスコアファミリーとビデオコアファミリーを発表。(原文参照(英文))
コンシューマー機器、車載機器、PC機器向けのシェーダベースのプログラマブル(プログラム可能な)GPU IP
2007年1月8日
グラフィックス技術ライセンス提供のリーディングカンパニーであるイマジネーションテクノロジーズはPowerVR SGX IPコアファミリーの3つの新しいコアを発表しました。
PowerVR SGX 535 コアは、携帯機器、コンシューマー機器、車載機器をターゲットにしています。
PowerVR SGX 545 及び 555は、高度なコンシューマー機器やPC、ラップトップPCやデスクトップPC製品をターゲットにしています。
PowerVR SGXのプログラマブル・グラフィックス・プロセシング・ユニット(GPU) IPコアファミリーはイマジネーションテクノロジーズのPowerVRシリーズ5の柔軟性のある完全にプログラマブルなシェーダグラフィックス/ビデオのアーキテクチャで、先に発表したPowerVR SGX 510、520、530を含んでいます。
PowerVR SGXの最初のサンプルシリコンは、CES2007 国際家電ショーにてデモの展示を行っております。
PowerVR SGX 530 IPコアと535 IPコアは現在対応を行っており、またSGX 520、545はそれぞれ2007年の前半、後半に対応予定です。その他のロードマップにあるコアにはPowerVR SGX510、555があります。
PowerVR SGXは広範囲に対応できるグラフィックス・ソリューションであり、この業界を先導する3Dグラフィックス機能はクロノスグループのOpenGL 2.0 シェーダとマイクロソフト頂点シェーダとピクセルシェーダModel3の要求を勝る機能を持っており、また、すべての主要なビデオコーデックとOpenVG 2Dベクター・グラフィックス・アクセラレーションをサポートしています。
イマジネーションテクノロジーズのCEO、ホセイン・ヤサイは、
「PowerVR SGXは、すでにOpenGL ES 2.0か同等の仕様をターゲットにした機器向けの第一級のグラフィックス・ソリューションです。これらの新しいファミリーメンバの紹介はPowerVR SGXの対応範囲をモバイルやデスクトップコンピュータなどの新たな市場に拡大し、弊社特有の特許であるタイルベースやディファード・レンダリング・アーキテクチャの拡張性を見せるものです。」と語りました。
PowerVR SGXコアはすでに世界の半導体のリーディングカンパニーの数社にライセンスされており、6以上のパートナーのSoC(システム・オン・チップ)が開発中です。
PowerVR SGXの小さなシリコンエリアでのシェーダの力シェーダはグラフィックスイメージに高度な効果を与え、よりリアルで印象的なイメージの生成を可能にします。
従来の3D描画と異なり、シェーダはプログラム可能で、ゲームやユーザーインターフェイス(UI)やアプリケーションの見た目でコンテンツ開発者の創造性を特徴付けることが可能になります。
たとえば、異なるシェーダは、基本が同じコンテンツの見た目を、写実的にしたり、またアニメ調にしたりして、シェーダを使用することによって変えることができます。
シェーダは次世代の高度なユーザーインターフェイスに欠かせないものです。
PowerVR SGXは、競合他社の製品より、より「リアル」な描画性能を提供し、競合他社製品よりはるかに少ないメモリバンド幅で動作し、システム・レベル・レイテンシ(データ処理の遅延)耐性と負荷バランス耐性を最大限にします。
高度に集積されたSoC(システム・オン・チップ)は、グラフィックス、CPU、通信、その他の機能を含んでいて、そのバンド幅を極小化しレイテンシ耐性を最大にすることは、多くの競合する機能と同様にきわめて価値があります。
PowerVR SGXのシェーダは平行したマルチスレッド(複数のプロセスを平行して同時に処理すること)・アーキテクチャにより実行されます。複数シェーダをマルチスレッドで処理することにより、大幅にレイテンシ耐性を高めます。
PowerVR SGXはタイルベース・ディファード・レンダリング(画面をタイルのように分割することにより使うメモリを最小限にし、描画する必要がある部分のみを描画する技術)とマルチスレッドによって動作するユニバーサル・スケーラブル・シェーディング・エンジン(USSE)の特許を取得しております。この技術により、グラフィックス処理をチップで行う際に、PowerVR SGX GPUアーキテクチャは限られたシリコン領域と少ないメモリで最適な性能を引き出すことができ、また小さな消費電力で動作します。
PowerVR SGXのビデオコーデックの性能平行してマルチスレッド処理が可能なPowerVR SGXアーキテクチャは高度な拡張性のある処理能力とプログラマブル機器としての柔軟性を併せ持っており、これは、SGXを2Dや3Dのアクセラレーションのみならず、ビデオ機能のアクセラレーションも可能にしました。PowerVR SGXファミリーは、ビデオ/イメージのデコード及びエンコード処理をサポートしており、H.264、MPEG-4、MPEG-2、VC-1(WMV9)、JPEGなどの処理を行えます。
PowerVR SGXは優れたグラフィックスを提供するのみでなく、ビデオ機能を併せ持っており、コスト効果的なビデオ機能を提供することができます。そのため、グラフィックスとビデオ機能の両方を提供する機器を設計するときに、別のビデオコーデックを用意する必要がありません。
PowerVR SGXのビデオ処理能力は、3GPP、ISMA、その他、主な標準モバイルテレビなどのモバイルビデオ仕様の要求に適しており、このビデオ処理はPowerVR SGXモバイルコア(SGX 510、520、530)内でクロックスピード次第で携帯電話のCIFからQVGAやVGAの解像度までのビデオコーデック機能を提供できます。
車載及びコンシューマー機器向けについては、PowerVR SGX 535、545、555のコアは、クロックスピード次第で、HDの解像度で、ホストCPUから重要なビデオ処理の負荷を取り除くことにより、完全なフレームレートで再生をすることができます。
イマジネーションテクノロジーズのCEO、ホセイン・ヤサイは、
「このアーキテクチャのビデオのプログラマビリティ(プログラム可能であること)については、PowerVR SGXに組み込むための設計は着手時からされており、組み込みシステムが携帯電話、車載機器、コンシューマー機器製品のニーズに応えられるものになっています。カメラのぶれ防止や後処理、静止画像のデコード/画像処理のみならず、広範囲のコーデックのサポートは高機能な携帯電話、モバイルテレビ、ポータブルムービープレイヤーなどの要求に応えるものであり、ビデオとグラフィックスの両方を処理できるPowerVR SGXの柔軟性は、すべての映像機能を持つ機器にとって当然の選択です。」と語りました。
機器のSDやHDデコードの最高のプロファイル(機能標準)の要求に応えるために、分割されたアクセラレーションや組み合わされた完全なスピードのビデオとグラフィックスを組み合わせるよりも、PowerVR SGXを使用することによりその要求にこたえることができます。PowerVR SGXはイマジネーションテクノロジーズのPowerVR MSVDX HDビデオデコーダ・コアやPowerVRビジュアルIP群によるその他のソリューションを組み合わせて集積することが可能です。
市場を先導する組み込みグラフィックス市場との互換性イマジネーションテクノロジーズのPowerVR MBX(市場を先導しているモバイル3Dグラフィックス技術)との下位互換性があることは、PowerVR SGXにとって大変な強みです。
すでに存在する製品、顧客ベース、成長するエコシステムがPowerVRにはあります。
イマジネーションテクノロジーズはPowerVR SGXのコンテンツとツールの下位互換性を確かにするためにかなりの工数を費やしています。
インテル、テキサス・インスツルメンツ、ルネサス テクノロジ、フリースケール・セミコンダクタ、サムスン、NXPセミコンダクターズを含む多くの世界のトップ半導体メーカーにライセンスされているPowerVR MBXは、市場を先導するモバイル、組み込みグラフィックスの選択として定評のあるPowerVR技術を持っています。この存在する技術は多数の3D描画を可能にした40種類以上の携帯電話やカーナビに使用されております。
エコシステム・サポート
PowerVR MBXと同様にPowerVR SGXは、PowerVRインサイダーエコシステム、市場を先導する技術サポート、共同マーケティングによって完全サポートされています。
(http://www.powervrinsider.comをご参照下さい。)
イマジネーションテクノロジーズには世界有数の組み込みとモバイルのグラフィックスの経験者のチームがあり、約200名体制でIP開発とエコシステムのサポートを行っております。初のOpenGL ES 2.0 SDKは、現在、先導しているPowerVRインサイダーメンバーが利用できます。
編者メモ:別記: 「CES2007 国際家電ショーにて、イマジネーションテクノロジーズが初のOpenGL ES 2.0対応のシリコンデバイスを展示。」もご覧下さい。

